交通をクラウド化!移動がもっと便利になる「MaaS」とは?

「MaaS」は「Mobility as a Service」の略で、直訳すれば「移動手段をサービスとして提供すること」です。これだけ聞くと「電車やバスなどの公共交通機関もサービスじゃないの?」と思われるでしょう。この記事では、なぜわざわざMaaSという言葉が生まれたのか、この言葉によって人々はどんな世界を実現させようとしているのかについて、できる限り噛み砕いて説明してみたいと思います。

交通をクラウド化!移動がもっと便利になる「MaaS」とは?

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MaaSという言葉の意味


IaaS、PaaS、SaaS...このような言葉を一度は目にしたことがあるでしょう。これらはすべてMaaSと同じく「○○ as a Service」の略ですが、いずれも「クラウドサービスの提供形態」を意味する言葉です。(ちなみにIaaSは、Infrastructure as a Service 、PaaSは、Platform as a Service、SaaSは、Software as a Serviceです。)

MaaSは移動手段の話である一方で、IaaS・PaaS・SaaSはコンピューターの利用形態のことを指し、一見これらには何の関係があるんだろう、と感じた方もいると思います。一言でいえばMaaSとは、「社会が抱えている公共交通インフラの構造的な問題を、ICTクラウド技術を用いることで解決する試み」だと言えます。

つまり、移動手段そのものをクラウドサービスとして提供しよう、というアイデアなのです。

MaaSは社会のどんな問題を解決しようとしているのか

MaaSという概念が生まれた背景を理解するために、現代社会が抱える公共交通機関の問題をもう一度考えてみましょう。皆さんも近年、鉄道会社の経営危機や公共交通機関の路線廃止などのニュースを耳にする機会が多くあると思います。

公共交通機関が減る話は聞けど、増える話はごく一部を除いてほとんど聞かないのではないでしょうか?

これには2つの理由が考えられます。

  1. 一つは都市部への人口の一極集中です。単純に地方に人がいなくなれば公共交通機関への需要が減ります。
  2. もう一つはマイカーの普及です。どんどん自動車が安くなって誰にでも手に入るようになりました。


マイカーは移動手段として見れば大変便利なものですが、一方で保有するコストが高いわりに利用率が低い、という問題があります。さらに本来であれば公共・商業施設をより広く整備したいところに広大な駐車スペースを用意しなければならなかったり、渋滞・交通事故の問題もあります。

人々がマイカーを使うようになると公共交通機関への需要はさらに減り、公共交通機関が減ると人々は不便な地方を離れ、都市部へ移っていく、という悪循環を生み出しています。これが現代社会が抱える問題です。

MaaSは技術によってこれらの問題を解決しようとしているのです。

MaaSによって世界はどのように変わるのか


先に説明したような悪循環が生まれた理由を、さらにもう一歩踏み込んで考えてみると、それは人々が常に「便利さ」を追い求めてきた結果であると言えると思います。

バスや電車などの公共交通機関ではなくマイカーが選ばれていたのは、それが移動手段として便利だからです。人々が便利さを追求する流れを止めることはできません。

MaaSはクラウドの技術を用いて、バス、電車、レンタカー、タクシー、飛行機、レンタサイクルなどのあらゆる交通手段をシームレスにつなげ、人々にそのつながりを意識させずに移動手段を提供しようとしています。

これらはすべて「公共交通機関にマイカーのような便利さを付加する」ことを目指しているとも言えるでしょう。

まとめ

いかがでしたでしょうか。MaaSという言葉の意味することを理解いただくことはできたでしょうか。MaaSという捉え方によって、人々をもう一度公共交通機関の利用へ呼び戻し、それによって様々な社会問題の解決、地域社会の活性化を目指しているのです。

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